
Elephant’s Breath(えれふぁんつ・ぶれす)とは?
Farrow&Ball(ファローアンドボール)を代表する、マゼンタ(赤み)を微かに含んだ温かみのあるミディアムグレーです。光の加減によってグレー、ベージュ、時には淡いバイオレットのようにも見える、現代的で洗練されたニュアンスカラーの代名詞です。
この言葉が指すものと、その役割
適用場所
リビング、寝室、廊下など、家全体の ベースカラー として広く使われます。特に西日の入る部屋では、赤みが強調され、より柔らかな雰囲気を醸し出します。
目的・ニーズ
無機質なグレーの冷たさを避けつつ、モダンで落ち着いた空間を作りたい場合に選ばれます。他の色を引き立てる「ニュートラルな背景」としての役割が非常に優秀です。
施工方法
塗装による仕上げが一般的ですが、その独特の色調を再現した 輸入壁紙 も人気です。色の再現性が高いため、 DIY でも失敗が少なく、高級感を得やすい色です。
注意事項
非常に繊細な色調のため、隣接する床材や家具の色を反射(演色)しやすい性質があります。また、昼光と夜の照明下で印象が劇的に変わるため注意が必要です。
混同されやすい、似た表現との違い
Skimming Stone
- 定義の違い: Elephant’s Breathよりも明るく、より石の色に近いウォームベージュです。
- 用途・適用場所の違い: Elephant’s Breathが「グレー」を基調とするのに対し、 Skimming Stone は「アイボリー」の延長として、より明るく開放的な空間作りに適しています。
- 素材・機能の違い: 顔料の配合において、Skimming Stoneの方が白の比率が高く、光をより多く反射します。
- 価格帯・入手性: 同じブランドのため価格は同一ですが、どちらもブランド内のベストセラーであり、 サンプル での比較が必須の組み合わせです。
- 注意点: どちらも温かみのある色ですが、並べるとElephant’s Breathの方が明らかにグレー(影)が強く感じられます。
Charleston Gray
- 定義の違い: Elephant’s Breathを数トーン暗くし、ブラウンとパープルを強くした深みのあるグレーです。
- 用途・適用場所の違い: Elephant’s Breathが壁4面に使いやすいのに対し、Charleston Grayは空間を引き締めるための アクセントクロス や、より重厚な書斎などに向いています。
- 素材・機能の違い: どちらもマットな質感が美しいですが、Charleston Grayはより光を吸収し、奥行きと静寂を演出する効果が高いです。
- 価格帯・入手性: 同等の入手性ですが、濃色のCharleston Grayは 下地 の影響を受けやすいため、施工難易度がやや上がります。
- 注意点: 同じ系統(ウォームグレー)のグラデーション関係にあるため、この2色を壁と建具で使い分けると、非常に美しいトーン・オン・トーンの仕上がりになります。
きれいに仕上げるために、配慮したいこと
商品選択時
面積効果により、広い壁に貼ると サンプル よりも色が薄く、赤みが強く感じられることがあります。必ず実際の現場で確認しましょう。
購入時
ニュアンス カラーは製造時期( ロット )による僅かな色ブレが仕上がりに影響するため、一度の注文で必要量を確保してください。
施工前準備
非常にデリケートな色味のため、 下地 の汚れや パテ の色ムラが透けないよう、均一な下地処理と 養生 を徹底します。
施工中
壁紙の 継ぎ目 に 糊 が残ると、乾燥後にその部分だけ質感が変わって目立ちやすくなります。はみ出したら即座に拭き取ることが鉄則です。
施工後
完全に乾燥する過程で色が落ち着きます。施工直後の濡れた状態での色味だけで判断せず、数日間は自然乾燥させて様子を見てください。
あわせて知っておきたい、関連の知識
Skimming Stone、Charleston Gray、Ammonite、Purbeck Stone、Peignoir