
London Clay(ろんどん くれい)とは?
イギリスの老舗塗料・壁紙ブランドである Farrow & Ball (ファロー・アンド・ボール)が提供する、赤みがかった温かみのある深いブラウンの色名です。ロンドンの地層に含まれる粘土層からインスピレーションを得たこの色は、空間に落ち着きと時代を超越した重厚感を与えるアースカラーとして知られています。
この言葉が指すものと、その役割
適用場所
リビング、書斎、寝室などのリラックスしたい空間や、廊下や玄関に奥行きとドラマチックな印象を与えたい場面。
目的・ニーズ
空間に「包み込まれるような安心感」を求める場合や、アンティーク家具を引き立てる洗練された高級感のあるデザイン性。
施工方法
塗装による仕上げが一般的ですが、この色をベースにした 輸入壁紙 を プロ施工向け またはDIYで貼り付けることで、質感のある壁面を実現します。
注意事項
非常に深みのある濃色のため、照明の種類(電球色や昼白色)によって赤みの見え方が大きく変わり、狭い部屋では圧迫感を感じる場合があります。
混同されやすい、似た表現との違い
Tanner’s Brown
- 定義の違い:London Clayよりも赤みが抑えられ、より黒に近い、焦げたような力強いダークブラウンです。
- 用途・適用場所の違い:London Clayよりもさらに重厚で男性的な印象を与えたい場所や、 インダストリアル な空間のアクセントに適しています。
- 素材・機能の違い: ブランド内の同じ 塗料 カテゴリーのため、機能的な差はありませんが、顔料の配合による色彩の深みが異なります。
- 価格帯・入手性: Farrow & Ball の標準色として展開されており、価格や納期における差はありません。
- 注意点: 自然光が入りにくい場所では、London Clay以上に「黒」に近い見え方になるため、より緻密な照明計画が必要です。
Charleston Gray
- 定義の違い: ブラウンの中にグレーの要素を強く含んだ、いわゆる「グレージュ」に近い中間色です。
- 用途・適用場所の違い:London Clayほど暗くなりすぎず、 モダン で軽やかな印象を与えるため、リビングの四面すべてに用いるような広範囲の施工に向いています。
- 素材・機能の違い: 同じ水性 塗料 のラインナップですが、光の反射率(LRV)がLondon Clayよりも高く、部屋を明るく保ちやすい特性があります。
- 価格帯・入手性: ブランドを代表する人気色の一つで、壁紙の背景色としても頻繁に採用されるため入手性は非常に高いです。
- 注意点: 暖色系のブラウンを期待して選ぶと、時間帯によってはかなりグレー寄りのクールな発色に見えることがあります。
きれいに仕上げるために、配慮したいこと
商品選択時
画面上の色と実際の色は異なるため、必ず実物の サンプル を確認し、実際の部屋の光の下で朝と夜の色の変化を確認してください。
購入時
壁紙として取り入れる場合は ロット 管理を徹底し、塗装の場合は面積計算を正確に行い、一度の注文で必要量を確保して色ムラを防ぎます。
施工前準備
濃色は 下地 の凹凸が影として目立ちやすいため、パテ処理による平滑な面作りと、発色を助ける専用のプライマー(下塗り材)の使用が不可欠です。
施工中
壁紙の 継ぎ目(ジョイント) から 糊 がはみ出すと、乾燥後に白く目立ってしまうため、専用のスポンジですぐに丁寧に拭き取ることが重要です。
施工後
完全に乾燥して色が定着するまでには時間がかかるため、施工直後の濡れた状態の色味で判断せず、1〜2日は経過を見守る必要があります。
あわせて知っておきたい、関連の知識
エマルジョンペイント、 チョークペイント 、 アクセントクロス 、 輸入壁紙 、 グレージュ
リピート 、 ロット 、 巾なり