ミューテッドカラー

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くすみ感のあるピンク、ベージュ、グレージュ、ラベンダー、ブルーなどの淡い色調が扇状に並んだカラーチャート。白背景の中央に小さめに配置され、全体に落ち着いたミューテッドカラーのグラデーションが伝わるイメージ。

ミューテッドカラー(みゅーてっどからー/Muted Color)とは?

原色にグレーを混ぜたような、彩度を低く抑えた「くすみのある色」のことです。上品で落ち着いた雰囲気を与え、インテリアに馴染みやすいため、現代の壁紙選びにおいて非常に人気のある トーン です。

この言葉が指すものと、その役割

適用場所

リビング、寝室、書斎、トイレなど、場所を選ばず家中どこでも主役・脇役の両方をこなせます。

目的・ニーズ

空間に穏やかさや洗練された印象を求める場合や、 北欧インテリアジャパンディ のようなスタイルを実現したいニーズに応えます。

施工方法

広い面積に ベースカラー として使用しても圧迫感がなく、一面に アクセントクロス として取り入れるのにも適しています。

注意事項

部屋の照明条件(色温度)によって色の見え方が大きく変わるため、事前に複数の光源下で サンプル を確認することが不可欠です。

混同されやすい、似た表現との違い

パステルカラー

  • 定義の違い: パステルカラーは原色に白を混ぜた明るく澄んだ色ですが、ミューテッドカラーはグレーを混ぜた「濁り」のある落ち着いた色です。
  • 用途・適用場所の違い: パステルは子ども部屋や明るいポップな空間に向きますが、ミューテッドカラーはリビングや寝室など、大人のリラックス空間に向いています。
  • 素材・機能の違い: 壁紙 としての機能差はありませんが、ミューテッドカラーは光の反射を抑えるマットな質感の ビニールクロス(塩ビ) で展開されることが多いです。
  • 価格帯・入手性: どちらも国内メーカーで豊富にラインナップされており入手しやすいですが、トレンドとしてはミューテッドカラーの選択肢が急増しています。
  • 注意点: 「明るいくすみカラー」を求めている場合にパステルを選んでしまうと、可愛くなりすぎてインテリアの方向性がブレる可能性があります。

アースカラー

  • 定義の違い:アースカラーは大地や植物など自然界にある「色味の分類(茶、緑、青など)」を指し、ミューテッドカラーは「彩度の低さ(色の状態)」を指す表現です。
  • 用途・適用場所の違い: どちらもナチュラルな空間に適していますが、アースカラーは温かみや生命力を、ミューテッドカラーはより都会的で静謐な美しさを演出します。
  • 素材・機能の違い:アースカラーの壁紙は 織物調 などの自然な風合いと相性が良く、ミューテッドカラーは平滑で ニュアンス のあるペイント調で映える傾向があります。
  • 価格帯・入手性: どちらも定番色として広く普及していますが、アースカラーはよりオーガニックな、ミューテッドカラーはよりモダンなブランドで多く見られます。
  • 注意点:アースカラーの中には彩度が高い鮮やかな色も含まれるため、落ち着きを優先したいなら「ミューテッドなアースカラー」を選ぶのが正解です。

きれいに仕上げるために、配慮したいこと

商品選択時

面積効果により、壁に貼ると サンプル よりも色が薄く、明るく見える傾向があるため、理想より一段階濃い色を選ぶとイメージ通りに仕上がります。

購入時

繊細なニュアンスが魅力の色群なため、 ロット が異なると色の微妙な差が目立ちやすくなります。必要量は一度に計算して注文しましょう。

施工前準備

フラットな質感が多いこの色は、壁面の凹凸を拾いやすいため、 パテ埋め などの 下地処理 を特に入念に行い平滑にする必要があります。

施工中

ジョイント (継ぎ目)の部分で色味が重なったり隙間が空いたりすると目立ちやすいため、ジョイントローラーで丁寧に圧着させます。

施工後

糊が乾く過程で色が微妙に変化して見えることがありますが、完全に乾燥するまで自然乾燥を待つことで本来の美しい発色になります。

あわせて知っておきたい、関連の知識

色彩設計

アースカラートーンニュアンスアッシュ

アクセントクロスベースカラー 、 サンプル