シンセスティックファー

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毛足の長いファーの質感をリアルに表現したシンセスティックファー柄の壁紙を背面に、ベージュ系でまとめた寝室空間で、柔らかな凹凸とあたたかみのある雰囲気が伝わるイメージ。

シンセスティックファー(しんせすてぃっくふぁー/Synthetic Fur)とは?

シンセスティックファーとは、動物の毛皮(リアルファー)の質感や外観を模して作られた人工的な素材、またはそのテクスチャーを再現した壁紙のことです。別名「フェイクファー」とも呼ばれ、空間に圧倒的な高級感、温かみ、そしてラグジュアリーな奥行きを与えるために使用されます。

この言葉が指すものと、その役割

適用場所

寝室のヘッドボード背面、リビングの アクセントクロス 、ブティックやバーなどの商業施設。

目的・ニーズ

視覚的なインパクトだけでなく、触れた時のソフトな質感や、空間全体の重厚感を高めるハイエンドなインテリア演出。

施工方法

素材に厚みがあり繊細なため、基本的には プロ施工 が推奨されますが、プリントタイプの ビニール壁紙 であれば DIY でも取り扱い可能です。

注意事項

本物の毛を植毛しているタイプと、エンボス(凹凸)加工で質感を表現しているタイプでは、 メンテナンス 性や価格が大きく異なります。

混同されやすい、似た表現との違い

アニマルプリント

  • 定義の違い: アニマルプリントはヒョウやゼブラなどの「柄(模様)」を指しますが、シンセスティックファーは「毛並みの質感」そのものに主眼を置いています。
  • 用途・適用場所の違い: アニマルプリントは視覚的な刺激が強くポップな演出に向きますが、シンセスティックファーは触覚的な心地よさと落ち着いた贅沢さを求める場所に使われます。
  • 素材・機能の違い: アニマルプリントは平滑な ビニール壁紙 が多いのに対し、シンセスティックファーは立体的な起毛や深い押し加工が施されているのが特徴です。
  • 価格帯・入手性: プリント柄は量産品にも多く安価ですが、質感まで再現したファータイプは インポート壁紙 などの高価格帯に多く見られます。
  • 注意点: 「毛皮風」と聞いて柄を想像するか質感を想像するかで、完成後のイメージに大きなズレが生じることがあります。

フロック加工

  • 定義の違い: フロック加工は基材に短い繊維を植毛してベルベットのような手触りにする技法ですが、シンセスティックファーはより長く複雑な毛並みを再現したものを指します。
  • 用途・適用場所の違い: フロック加工はクラシックで繊細な文様表現に使われることが多く、シンセスティックファーはよりモダンで大胆な素材感の主張に使われます。
  • 素材・機能の違い: フロック加工は摩擦に弱く毛が抜けやすい面がありますが、最新のシンセスティックファー壁紙は耐久性の高い合成樹脂で毛並みを再現しているものもあります。
  • 価格帯・入手性: どちらも特殊加工壁紙として高価な部類に入り、主にデザイナーズギルドなどの高級カタログに収録されています。
  • 注意点: どちらも水拭きが難しい場合が多いため、 サンプル で事前に メンテナンス 方法を確認しておくことが不可欠です。

きれいに仕上げるために、配慮したいこと

商品選択時

非常に個性的な素材なため、必ず大判の サンプル を取り寄せ、光の当たり方で毛並みの光沢がどう変化するかを確認しましょう。

購入時

厚みのある素材は 施工 時のロスが出やすいため、有効巾と柄の リピート を確認した上で、余裕を持った数量を発注します。

施工前準備

壁紙自体に重みがある場合が多いため、強力な接着力を持つ糊を選定し、下地との密着性を高める 下地処理 を念入りに行います。

施工中

毛並みがあるタイプは、 ジョイント(継ぎ目) で毛を巻き込まないよう注意し、表面に糊がつかないよう極めて慎重な作業が求められます。

施工後

表面の凹凸に埃が溜まりやすいため、定着後は柔らかいブラシなどで毛並みを整えるように掃除を行うのが美しさを保つコツです。

あわせて知っておきたい、関連の知識

意匠壁紙(デザインウォール)

フェイクレザー、ベルベット、フロック加工、ハイド(牛革風)、アニマル柄

輸入壁紙 、 メンテナンス 、 サンプル、アクセントクロス